理研鋼業株式会社
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先ず隗より始めよ [2008.0801]
後部座席のシートベルトの着用が義務づけられたときに、日本の政府の高官が自ら後部座席のシートベルトを着用している様子が新聞記事で出され、"先ず隗より初めよ"という言葉が紹介されていました。高校時代の漢文で聞いた話で、「先ずは模範を示しなさい！」という意味かと捉えていましたが、少し違う意味合いがあることに気づきました。
話はこうです。
中国の燕（えん）という国に「昭王」という王がいました。
なんとか国力を回復させたいと考えた昭王はすぐに有能な人材を求めました。昭王は学者の郭隗(かくかい)をたずね有能な人材を得る方法を問うたのです。郭隗はたとえ話(千里を走る馬の話)を引き合いにして王を説きます。その結論で、
「今、もし王が本心から有能な人材を招きたいのなら、最初にこの私を優遇することから始めなさい（先ず隗より始めよ）。ならば世間の有能な人材は、あの郭隗でさえ抜擢されるのだから、自分ならもっと優遇されるはずだ。そう考えて天下の有能な士が、千里の道をも遠しとせずに集まるでしょう。」
"大きな事を行なうには、呼び水となる小さな事から始めるとよい"というのが本来の正しい意味のようです。
出来ないことをあれこれ考えるのではなく、まずは、出来るところから始めていきたいものです
